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慌ただしく面接を受けて、あっという間に採用が決まりました。
支援会社に登録してから、三ヵ月くらい経ったときのことです。 ただ結果的に、Hさんは、もう一度転職を経験することになります。
再就職一社目の地元経済紙の仕事は、Hさん自身が望んだとおりのものでしたし、仕事の内容としては不満はなかったのですが、十日に一度の発行日が近くなると、どうしても朝の四時、五時といった、徹夜仕事に近い状況でした。 半年くらいは頑張ってみたのですが、三十代、四十代といった年齢ならいざ知らず、六十歳を間近に控えたHさんにはやはり厳しく、最終的には断念したといいます。
「転職して一年以内の退職については、LCAさんが再支援してくださるということはもちろん承知していましたから、担当してくださったコンサルタントの方に相談しようかとも思いました。 でも、せっかく紹介していただいた仕事を半年で断念するということについて、申し訳ないなという思いも、どこかにあったんですよね。
それに自分かやりたいことも分かっていたし、どのように活動すればいいかということも、前回の退職時にきちんと教えていただきましたから、今度は自分で探してみることにしたんです」Hさんは、それからほどなく企業調査会社の調査員の仕事を新聞の求人欄で見かけて、応募しました。 「五0人くらいの応募者のなかで受かったのは、私を含め三人でした。
作文のほかに、学校のテストのような設問もありましたし、企業経営に関する出題もあり門外漢の私にはかなり難しく感じられましたが、幸いにも合格することができました」いまの会社では正社員ではなく、企業調査を専属的に行なう委託社員という立場です。 給料の金額はもちろん、安定という点では、保険会社や新聞社に劣りますが、「自分のペースに合わせて働くことができるし、精神の自由という面ではいまの仕事が一番ですね」と、Hさんは満足顔です。
自らが望めば、七十歳まで続けられることになっているといいます。 その会社では、長年の調査実績から得られたノウハウはきちんとマニュアル化されており、先輩社員の指導を受けながら腕を磨いていくことによって、それほど長い期間を要することなく、それなりの調査をこなせるようになるといいます。
「会社にそれなりのノウハウの蓄積があることは事実ですが、作業としてただこなしていくというわけではありません。 自分が作成した報告書によって、依頼主は『この会社と取引して大丈夫だろうか。
すぐ倒産するなんてことはないだろうか』『ちゃんと代金を回収できるだろうか』といった判断をされるわけです。

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